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横浜市営バスあれこれ
路線・運用編第4弾
ワンマンカーとツーマンカー
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 横浜市営バスは現在全てワンマンカーとなりました。しかし、最近まで横浜市営バスは一部の路線に車掌(厳密には補助員)が乗務するバス路線がありました(本当の意味での車掌乗務は昭和50年末で廃止になりました)。割に遅い時期まで車掌(補助員)が乗務していた路線は以下の通りです。

系統番号 ワンマンカー移行時期
10 1995年から(ワンマンカー統一は1996年)
11 1978年頃までツーマン運行
31 1983年頃までツーマン運行
93 1995年から(ワンマンカー統一は1996年)

 車掌(補助員)は31系統の場合は運転手の補助的な役割(道路状況の確認、バスの誘導)しかしませんでしたが、10系統と93系統及び11系統では降車時のドア操作、回数券の発行などの業務もしていました。車掌乗務時は「途中お降りの方はお声でお知らせ願います」という放送が流れたものです。車掌にそれを伝えると車掌は「次、願います」と運転手に告げ(あるいはブザーでの連絡)、通過時やバス停での降車扱いが終わると「オーライです」と運転手に告げていたものでした(こちらも混雑時などはブザーの連絡でした)。

 さて、横浜市営バスではいつからワンマン運転を開始したかを調べてみました。これによると横浜市のワンマンカー運転は全国でも有数の早さで、昭和27年のことです。昭和27年5月12日より、9系統などの系統で運転を開始しました。当時はテープの案内もなく、運転手さんの肉声で案内をしていたそうで、また料金の徴収も運転手さんが鞄をさげて乗務していたそうです。乗降口は前に一つで、それも手動だったそうです。

 9系統がワンマンカー路線第1号というのが意外ですね。現在でもかなり幅の狭い道路を通っており、どちらかというと割に遅くまで車掌が乗務していたような印象を受けるのですが、第1号なのだそうです。

 ワンマンカーは車体にオレンジ色の帯を巻いていて、それで区別されていたそうです(帯以外は現在とあまり変わっていません)。


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