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横浜市営バスあれこれ
路線・運用編第3弾
横浜市営バスの中心地は横浜駅
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 最近では系統番号の使い回しというものがありますが、横浜市営バス(以下、市営バス)の場合基本的には系統番号は1系統から順につけられてきています。現在の系統番号は昭和24年に制定されたもので、それ以降大幅に変わってはいません。

 さて、本サイト上にも全系統路線データという項目がありますが、これをご覧いただくとわかるかと思いますが、割と最近まで1、3、5、7、8、9というシングルナンバーの9つの系統のうち、6つまでが横浜駅に乗り入れていました(東口、西口を含んでの話です)。これはどういうことかといいますと、市営バスで現行の系統番号を設定したときに、中心地を横浜駅に設定したということになります(なお、9系統が横浜駅に乗り入れてきたのは他のシングルナンバーの系統に比べると後のことになります)。

 また、古い資料を見てみるとこういう記述があります。

 2系統:横浜駅東口〜大船駅
 4系統:横浜駅東口〜六浦

 さらに、6系統も横浜駅に乗り入れていました。と、いうことでかつてはシングルナンバーの系統がすべて横浜駅に乗り入れていたようです。これから市営バスの系統番号設定時に横浜駅が中心であったと言ってもいいかと思います。

 ちなみにこの系統番号設定時には市電の系統番号も改定され、市電の系統番号は横浜駅から桜木町駅を中心に設定し直されました。

 当時の横浜の中心地は桜木町から伊勢佐木町にかけての地域で、横浜駅は横浜市の(本当の)中心駅ではありませんでした。こういうことから、市電が当時の横浜市内の中心交通機関であったことがわかります。横浜駅西口も現在でこそ横浜有数の繁華街になっていますが、この当時は寂れた裏口だったそうです。1,3,5系統なども西口発ではなく、青木橋を渡って東口を起終点としていました。

 なお、1,3,5,6,7系統については一時期長者町5丁目まで運転されていたそうです。これはやはり当時の横浜の中心地が伊勢佐木町地区であったことを表しているのではないでしょうか・・・。


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