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電気バス試乗会
電気バス(タービンEVバス)の仕組み

 この電気バス(タービンEVバス)は基本的にはバッテリーに蓄えられた電力を用いてモーターを回し、それで駆動、走行を行うものです。エンジンで動くのではなく、モーターで動くことから電気自動車のカテゴリに入ります。

 走行中にバッテリーの残りが少なくなってきたときには、後部に搭載されているマイクロタービンが発電を行い、バッテリーに電気を蓄える仕組みになっています。つまり、発電のためにタービンを搭載していることになります。タービンを搭載していることから「タービンEVバス」という名前が付いています。なお、タービンを動作させるための燃料が別途必要になります。

 バッテリーを搭載してモーター駆動を行うことから、ハイブリッド車でもあります。ハイブリッド車には日野のMIMIR、三菱ふそうのMEBCS、日産ディーゼルのERIP、いすゞのCHASSEなどがありますが、左記の種類の車両は車両の駆動に際してエンジンとモーターを併用する仕組みになっています。一方、今回のタービンEVバスはエンジン(ここではタービン)は発電にだけ用い、車両の駆動そのものはモーターのみで行う方式になっていて、この両者は大きく異なります。一般に前者をパラレル(並列)式、後者をシリーズ(直列)式と言っています。

ハイブリッドバスの仕組み
ハイブリッドバスの種類

 タービン、発電機、モーター及びタービン用の燃料タンクは車両後方に置かれています。タービンは幅およそ40cm、長さおよそ60cmというコンパクトなサイズになっています。通常は防音ケースに格納されて車両後部右側に置かれています。

電気バス後部を見る
バス後部を見る
写真右側の白い箱の中にタービンがあります

 「マイクロタービン」はいわゆる「エンジン」と異なり、燃料の燃焼動作と温度が異なります。マイクロタービンは高度な燃焼制御で排気のクリーン化も実施しています。

排気口を見る
排気口は上部にあります。
撮影時タービンは回っていましたが黒煙は出ていませんでした。

 マイクロタービンを動作させるためには冒頭でも書いていますが燃料が必要です。今回の車両は軽油を燃料としていますが、CNGを燃料にすることが可能です。今回、軽油を用いていますが排気中の汚染物質はDPFや触媒などを用いたディーゼル排気と比べて窒素酸化物で約1/5、一酸化炭素では約1/9になっています。

 更にはコンセントによる補充電を行うことが可能です。車両本体に充電器を標準搭載しており、電源取り出し用のコンセントを車両の近くに設置することで簡単に充電を行えます。この充電を行うことでバッテリーの寿命を延ばすことが出来ます。

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Presented by 古屋俊和(Toshikazu Furuya)
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