横浜市営バスあれこれ 路線・運用編第７弾 系統番号のない路線バス その４：ＪＲ根岸線工事の際の代行バス

　これまでに何回か横浜市営バスはＪＲ根岸線の工事による代行輸送を担当したことがあります。私は１９８８年に行われた工事の際の代行輸送バスに乗ったことがあります。ここではその時のバスの乗車体験記、使用された車両について紹介していこうかと思います。

　１９８８年７月３日（日曜日）、何の工事だかは忘れてしまいましたがＪＲ根岸線は東神奈川駅と磯子駅間を運休にして工事を行いました。早朝時間帯ですが、この間はバスによる代行輸送となったのです。何となく早起きをしてしまった（５時くらいだったと思います）私は、カメラを持ってとりあえずそのバスを見に行くことにしました。

　各駅を通ることから、バスは必ず自宅近くの本牧通りを走ると確信していた私の前に２台のバスが通過していきました。東神奈川駅行きと磯子駅行きです。東神奈川駅行きは磯子営業所の車両でした。昨年来有名になったオープンバスこと８−４３０８号車です。磯子駅行きは山手駅から出てきたところで鶴見営業所の車両でした（ちなみにこの時、「山手駅〜大和町１丁目間は長尺車でも通行が出来るんだ！」ということを確認できたのです。

　山手駅まで行くと、もう１、２本東神奈川駅行きのバスが来ることがわかりました。そこで、駅で横浜までの切符を買い、普段は２０系統のバス停であるバス停でバスを待ちました。

　しばらくするとバスが来ました。浅間町の車両なので２０系統とはあまり違いがなかく、あまり面白くなかったのですが、とりあえずＪＲの切符で市営バスに乗るという貴重な体験をすることは出来ました。

　バスにはそうお客がいませんでした。まぁ、日曜の早朝ですから当然といえば当然かもしれませんが・・・。バスには運転手さんの他にもう一人添乗員さん（交通局の人）がいました。時刻表をちらっと見ると浅間町営業所から桜木町駅に回送し、一度東神奈川駅（東口）に行き、その後磯子駅までの一往復、そして入庫という運用となっていました。バスは山手駅を出て、裏通りを進み、本牧通りに出ます。普段、２０系統はここで右折（まぁ、大雪などで迂回するときは左折しますが）するので、ここで左折するというのもこのバスの醍醐味でもあります。まだ一般の路線バスは運転をしていない時間帯です。バスはバス停を通過し、麦田町のトンネルを抜けて元町に出ます。石川町駅の取り扱いがどうだったのかはっきり覚えていないのですが、確か元町バス停記憶しています。そして次は関内駅です。バスは吉浜橋の手前の西の橋交差点で左折し、亀の橋近くの交差点で右折、その後は直進し、扇町、横浜市教育文化センターの前を通り、関内駅北口バス停が関内駅となっていました。

　さて、ここでハプニングがありました（これは鮮明に覚えています）。関内駅を出たバスはすぐに右折車線に入り、羽衣町交差点を右折、そして次の尾上町交差点を左折して馬車道から桜木町駅に向かうことになっていました。しかし、運転手さんはそれを間違えてしまい、バスは羽衣町交差点を直進してしまったのです。添乗員さんが気づいたときには既にアウトでした。やむなく（？）バスは桜川橋の先の信号を右折（実は、このところでは右折をしてはいけないんです。１０年以上も前の話だから時効でしょうということで）して大江橋交差点に出てようやく正規の（！？）ルートに出たのです。そして桜木町駅。ここはぴおシティ前のおなじみのバス停を使用しました。

　次は横浜駅です。ここはおなじみの区間です。そのまままっすぐ横浜駅に向かいます。ただし、バスは東神奈川駅に向かうので、横浜駅の停留所は改札口に入る手前の横浜プラザホテルの脇となりました。当時（高校２年生でした）バスの定期券と東急東横線の定期券を持っていてＪＲの定期券を持っていなかった私はここでバスを降りました。

　既に時間的には工事の終わる時間になっていました。横浜駅からの帰りは１０５系統の３番（横浜駅行き始発のバスの折返し便）バスで帰ってきました。

　ちなみに、この時期は高校の期末テストの直前でした。こういうことにうつつを抜かしていたせいか（？）成績はちょっと悪かったと言うことも覚えています（笑）。

　以下に、その時の写真を掲載します。

代行輸送バスの写真 （写真をクリックすると拡大された写真が出ます）
	磯子担当便 （上野町バス停付近にて） この車両はかのオープンバスこと８−４３０８号車 のデビュー当時のものです。
	鶴見担当便 （上野町バス停付近にて） こういうところでこのバスを見られるのは今では 貴重です。
	浅間町担当便 （横浜駅改札口バス停近くにて）

　古い手帳を調べてみると、その時の代行バスのダイヤをメモしたものが出てきました。ここに掲載します。