横浜市営バスあれこれ
設備編第6弾
この入れ物は何?

 運転席と座席の仕切のところに小さな入れ物がある車両がいます。この入れ物、一体なんでしょうか?

運転席と座席のしきりにある入れ物

 ちなみに、この入れ物は1994年度車までの車両に置かれています。1995年度車などはこのような形の入れ物はありませんが、やはり何か小物が入るようなスペースがあります(下記写真赤丸部)。

運転席と座席のしきりにある入れ物

 この入れ物は以前、本牧市民プール及び根岸プールセンターの(入場)割引券を入れるために使用していました。現在では配布していないようですが、ページ作者の手元には昭和59年〜平成2年の割引券が残っています。昭和50年代後半にはあったはずで、昭和58年以前にもページ作者は何度となく使用しました。市営バスの夏場の風物詩といっても過言ではなかったと思います。

 この割引券、このようなものでした。

プール割引券(昭和59年)
(拡大は出来ません)
プール割引券

 (見本)という部分には広告が入っており(そのため、広告部分は加工しています)、毎年2〜3社の広告が入っていました(つまり、毎年2〜3種類あった事になります)。上の画像は現在手元にあるうちの最も古いもの(昭和59年)で、料金区分が3種類で、割引はそれぞれ1割引となっていました。この当時は確か時間制限があり、3(?)時間を超えると出場時に精算を行ったものでした。プールの入口にはこの割引券専用の切符販売窓口がありました。

 根岸プールセンターへ行くバスが「21、22、55、58、78、99」というのが何とも懐かしいですね。また、本牧市民プールについてはこの時点で既に103系統の本牧車庫発着の運行はあったのですが、入っていません(平成2年の券も入ってませんでした)。

 翌昭和60年から料金区分が代わり、券は以下のようになりました。

プール割引券(昭和60年)
(拡大は出来ません)
プール割引券

 昭和60年のものは広告部分が黒枠になっていました(この年は一社分しか手元に残っていませんでした)。料金区分は2種類になりました。恐らくこの時点で時間制限もなくなり、一日中この料金で入れるようになったと思われます。なお、割引率は変わらず1割引でした。ちなみに、平成16年現在も大人(高校生以上)800円、子供(3歳以上中学生以下)200円という料金は変わっていません。

 これ以降は毎年左下の年の部分だけが変わる形で数年続きます。次は昭和63年のものを紹介します。

プール割引券(昭和63年)
(拡大は出来ません)
プール割引券

 この年のものはちょっと面白く、広告部分が別の遊戯施設の割引券になっていました。そのため、割引券部分と広告部分の間にミシン目が入っていました(なお、ここのミシン目はスキャナでうまく取り込めませんでしたのでページ作者の方で線を書き加えています)。なお、このスポンサー以外の会社広告版はこれまで通りのものでした(ミシン目は入っていませんでした)。

 ちなみに、前年昭和62年10月から108系統が運行を開始したため、プールセンターへの足に108系統が追加されています。

 最後に、手元にある最新(?)のものとなる平成2年の割引券を紹介します。

プール割引券(平成2年)
(拡大は出来ません)
プール割引券

 年号が平成になっても割引券は発行されました。記載内容は昭和63年版と同じです。

 この割引券は1995年度車にも券が入るようなスペースがあるので、もうしばらく発行されていたのかもしれませんが、この時期はページ作者がバスから少々離れていた時期のため、手元にはこの平成2年のものまでしかありませんでした。

 市営バスのイベントで1994年度車までに取り付けられているケースを買う機会があったので割引券を入れてみました。

ケースにプール割引券を入れたイメージ
(拡大は出来ません)
プール割引券

 写真を見ていただくとよくおわかりになるかと思いますが、この割引券がぴったりと入るような大きさになっている事がわかります。


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Presented by 古屋俊和(Toshikazu Furuya)
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