1.1990年度車と1991年度車の違い

この話題は緑友会様からいただいた情報を元にページを作成しました。

 1990年度車と1991年度車は前面などでは外見上大きな変化はありません(なお、1990年度車には日産ディーゼル一般車はありません)。しかし、後部の補助ランプを見ると違いがあるのがわかります(下記写真参照)。

1990年度車(右)と1991年度車(左)の違い
2001年2月:緑営業所(敷地外)にて撮影
(拡大は出来ません)
1990年度車と1991年度車の違い

 右側の1990年度車はブレーキランプの補助ランプだけですが、左側の1991年度車はブレーキランプの他にウィンカーの補助ランプがついています。実際に補助ランプを使用しているときの写真を紹介します。

補助ランプ使用中の写真
1990年度車
↑ 本牧営業所の1990年度車(0−2385)
1997年4月:和田山口バス停にて撮影
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1991年度車
↑ 本牧営業所の1991年度車(1−2403)
2000年9月:横浜駅東口にて撮影
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 このように、1990年度車と1991年度車には違いがあります。

 ところが、1990年度車でも補助ランプにウィンカーのランプがついている車両が4台存在します。それは現在鶴見営業所にいる109系統専用の三菱ふそう車(0−2398〜0−2401)です。

 この車両は元は若葉台営業所にいて150系統に使用されていました。150系統は平成3年(1991年)6月の運行開始だったため、専用車も営業所への納入が実際のところ1991年になってからのものとなりました(予算的に1990年度のもので導入したため、「0−」になっています。なお、導入当初料金箱の金庫には「1−」2398などと書かれていたものです)。

 そのためかどうか詳しいところはわかりませんが、この専用車は1991年度の車両と同じような仕様で納車されました。

元150系統専用車(現在109系統専用車)
0−2399号車
1992年2月:関内駅北口にて撮影
元150系統専用車

 さて、若葉台営業所にはこの元150系統専用車と同時に一般車も一台納車されました。0−2397(横浜22か73−28)号車です。若葉台営業所の他の1990年度一般車と番号が一台だけ飛んでいます。

若葉台営業所の0−2397号車
2001年2月:若葉台営業所(敷地外)にて撮影
(拡大は出来ません)
若葉台営業所の0−2397号車

 元150系統専用車と同時に納車されたこの車両の補助ランプはどうなんだろうかと思い、実際にこの車を見てきました。

若葉台営業所の0−2397号車の後部
2001年6月:若葉台中央にて撮影
(拡大は出来ません)
若葉台営業所の0−2397号車

 0−2397号車の補助ランプはブレーキランプの補助ランプだけでした。この車両の納車が元150系統専用車と同じ時期になったのかは不明ですが、こちらは他の1990年度車と同一仕様にて製造されたようです。

 1990年度車と1991年度車、その狭間に0−2398〜0−2401がいる感じですね。0−2398から0−2401の4台は150系統専用車として華々しくデビューしたものの150系統の低迷、廃止、本牧を経て鶴見へ転属、109系統専用車としての再出発、いすゞ専用車のデビューによって予備車的扱いへ転落と、数奇な運命をたどる車両となりました。まもなく登場10年を迎え、そろそろ廃車になるのではないかという噂も出始めました。個人的には好きな車両なので最後まで活躍してもらいたいものです。

(2001,−7,−1:追記)
 0−2397の後部写真を差し替えました。