金沢シーサイドライン開通直後 1989年7月:シーサイドライン車内で撮影 |
↑:その後の跡地 1998年11月撮影 |
営業所紹介をはじめるにあたり、かつてあった金沢派出所について簡単に触れておきます。金沢派出所は金沢区の埋め立て地地域のバス路線網の拡大と磯子営業所からの回送距離軽減をはかるため、1983年9月に設立された最後の派出所です。その後金沢シーサイドライン改行に伴う路線再編成を経て1991年に廃止となりました。
場所は金沢シーサイドラインの並木中央駅のすぐそばで、シーサイドラインの車庫の隣にありました。新杉田駅〜金沢工業団地・富岡バスターミナル・鳥浜町といった路線がメインでしたが、99系統や110系統などにも金沢の車両が入ることがありました(車両の貸し出しとかではなく、運用ごと持っていました)。特に(旧)81系統は61系統の運用に組み込まれており、磯子営業所では運用を持っていません(持っていなかったはず)でした。
車両は各年式の車両がそれぞれ磯子、金沢に振り分けられていました。当時の私はだいたい番号で磯子の車両か金沢の車両か判別できていました。
この派出所にとっての最大の出来事は上記の通り金沢シーサイドラインの開通でした。この開通により新杉田駅〜金沢工業団地に行く路線はほとんど廃止となってしまいました(実際の所は二段階を経て一端全面廃止、その後61系統が復活しています)。金沢派出所及び磯子営業所の車両で非冷房車はこの時点で全車廃車となりました。上の写真に写っているほとんどの車両がこのシーサイドライン開業に伴って廃車となった車両です。
その後しばらくして派出所は廃止となりました。金沢にいた車両、乗務員とも磯子に集結となり、現在に至っています。当時の営業所の敷地は1998年11月、久々に訪れたところ運送会社の集配所と化していました。下の写真は信号待ちで止まったときに自分の運転する自動車の車内から撮影したものです。この道路にもかつては路線バスが走っていたのですが、現在はここを走るバスはありません。