起終点バス停紹介:神奈川区


中央市場前

48系統


中央市場
1998年11月撮影
(写真をクリックしますと、拡大された写真が出ます)

 「ポートサイド」バス停から歩いて10分ほど行くと中央市場に行くことができます。神奈川区には運行距離の短い路線が多く、その終点同士も歩いて移動できるところがいくつかあります。

 中央市場は歴史も古く、旧市電時代から市営交通が乗り入れていました。市電については戦時中には避難線路の一つ(空襲などの時に電車を分散させた方がいいという考え方から)として使われた区間です。戦後はしばらく貨物線路として使われていたのですが、やがて旅客扱いも行われるようになり、7系統が八幡橋から滝頭、中村橋、浦舟町、阪東橋、久保山、藤棚、浜松町、高島町、横浜駅、洲崎神社を経由して乗り入れてきました。

 横浜駅から神奈川公園の区間は国道15号線(第1京浜)で、戦後のモータリゼーションにより渋滞のひどい区間となりました。そして市電にとっては不幸なこととしてこの区間が最初の廃止区間となったのです。廃止区間は洲崎神社から生麦と神奈川公園から中央市場の区間で、この結果市電7系統は分断され、廃止区間部に走り出したのが現在の市営バス48系統です。その後、市電は全廃となり旧7系統は102系統として現在も走っていますが、路線は結局分断されたまま再度の統合等はありませんでした。恐らく今の人では48系統と102系統が元は1つの(路面電車の)路線だったということはほとんど知らないかと思います(私も調べて知ったものです)。

 48系統は中央市場発の場合、途中には神奈川公園しかバス停がありません。かつては臨時便などを除くとバス停数のもっとも少ないバス路線でした(ちなみに、現在は109系統の横浜駅西口〜直行〜スカイウォークという路線があります)。現在でも、一般道路のみを走るという条件を付ければバス停数のもっとも少ない路線になるかと思います。

 ちなみに、バスの英語表記では「CENTRAL WHOLESALE MARKET」となっています。


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