市営バスアルバム


PR塗装バス車内


 PR塗装車両の車内はそれまでの一般車と比べていくつか異なる箇所がありました。そのような箇所をいくつかピックアップしてみました。

1.車内基本塗装

 車内の床(木でない部分)やステップ部分などの塗装が他の車両とは異なり、クリーム色になっていました(他の車両は灰色っぽい色を使用しています)。この内部塗装は博覧会終了後に一般色に戻された際は変更が行われませんでしたが、後日車体更新・塗装塗り直しの際には他の車両と同様の内部色になりました。

2.車内降車用押しボタン

 このPR塗装車から車内の降車用の押しボタンが現在のものとなりました(ボタンサイズが大きくなり、ボタンの部分に広告を入れることが出来るタイプ)。この車両の広告部分には「横浜博覧会」と入っていました。

3.座席カラー

 車両の座席はこれまたカラフルで、シンボルカラーの青(後方)、赤(中央部)、緑(前部)の3色に色分けされていました。また、シルバーシートはこの車両から横向きとなり、モケットの色は文字のごとくシルバーとなっていました。座席の色は博覧会後に外側の塗装を塗り替えたのと同時に交換され、一般車と同様のものになってしまいました。

4.最後の床板板張り車両

 これらの車両は市営バスの車両で最後の板張りの床を持つ車両となりました。この次の新車(1988年度車)から床にリノリュームを貼り、滑り止め対策を講じるようになったからです。したがってこれらの車両は1987年度車までの仕様と1988年度以降の(新)仕様とのはざまの車両(悪く言えば中途半端な車両)となりました。

7−4565:車内1
7−4565:車内2
7−4565車内の写真
1988年4月1日:撮影
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