市営バスアルバム


少し昔の車両たち
三菱ふそう車その5

(ここの写真は拡大できません)


 今回は手持ちの三菱ふそう車(1980年度車〜1983年度車)を紹介していきたいと思います。


少し昔の車両たち:三菱ふそう車:1980年度車(本牧)
1985年 本牧営業所(敷地外)にて撮影
少し昔の車両たち:三菱ふそう車:1980年度車(本牧)
1988年 横浜駅東口にて撮影

 三菱ふそうの量産冷房車です(上が0−2572、下が0−2573)。その風貌から「ブルドック」とも呼ばれているようです。本牧営業所には0−2568から0−2578までの11台が導入されました。また、kei1さんによりますと、緑営業所及び川和派出所には0−2554から0−2564までの11台がいたそうです(2555、2558、2562が川和)。0−2565(乗車の記録あり)から0−2567は若葉台に配属されたものと思われます。
 余談ですが、本牧営業所に配属された車両は0−2568が横浜22か38−18、0−2578が横浜22か38−28というナンバーになっていて、ナンバーと車両番号の末尾が揃っていました。


少し昔の車両たち:三菱ふそう車:1980年度車(本牧)
1988年 本牧車庫前にて撮影

 1980年度車の後部です。非冷房車、試作冷房車とはまた違った形状になりました。なお、後部の仕様は事業者によって異なっており、例えば東京都、神奈中バスでは窓を方向幕部のところまで拡大し、方向幕を窓ガラスの内側に設置するという仕様もありました。


少し昔の車両たち:三菱ふそう車:1981年度車(本牧)
1988年 横浜駅東口にて撮影

 続いて1981年度車です(1−2580:本牧)。「冷房車」の表示も懐かしいものです。三菱ふそうの場合、1980年度車と1981年度車はほとんど差異がありませんでした。なお、本牧営業所の1981年度車は下4桁の番号が1980年度からの連番となり1−2579から1−2589までの11台が存在しました。


少し昔の車両たち:三菱ふそう車:1982年度車(本牧)
1988年 本牧付近にて撮影

 写真に小さく写っていたものを大きく拡大して取り込みを行ったので、多少画面が汚くなっておりますが、1982年度車です。この年度から大型の方向幕が採用されました。本牧営業所には2−2613から2−2616までの4台が配属されました。残念ながら後部を撮影した写真が残っていないのですが、2−2613と2616、2614と2615で後部のナンバープレートの取り付け位置が異なっていました。

 本牧、緑、川和、若葉台の各車庫に配属されました。本牧の車両は最後まで本牧から動きませんでしたが、他の車庫の車両については港北ニュータウン営業所の設置に伴って転属を行った車両も多くありました。


少し昔の車両たち:三菱ふそう車:1983年度車(本牧)
1988年 本牧4丁目(現在の本牧原)バス停付近にて撮影

 1983年度車(3−2643)です。本牧営業所には1983年度車はこの1台しか入りませんでした。そのためかは不明ですが、廃車が1982年度車と同じになってしまいました。

 1983年度車は日野と日産ディーゼルでモデルチェンジが行われました(いすゞもありましたが、横浜市交通局にはこの年は導入されませんでした)が、三菱ふそう車は1982年度車とほぼ同仕様となりました。そんな中で目立った違いは車内の手すりの追加でしょうか。1983年度車から座席の一部に天井まで伸びる手すりが追加されました。

 ちなみに、本牧営業所には1982年度車がつけていた2613から2616、1983年度車がつけていた2643という番号を名乗る車両が現在も配属されています(9−2613〜9−2616、1−2643)。